
さて、今日は少しだけ背筋が伸びるような、それでいて避けては通れない「お金のお勉強」について書いてみようと思います。
ひと昔前までは、「投資」というと、なんだかギャンブルのような、あるいは一部の富裕層だけが許された火遊びのようなイメージがありましたよね。でも、今はどうでしょう。本屋に行けば「NISA」や「iDeCo」の文字が踊り、友人とのランチでも「ねえ、オルカン(全世界株式)ってどうなの?」なんて会話が飛び交う時代になりました。
投資はもはやブームを超えて、「大人のたしなみ」、あるいは「生存戦略」になりつつあるようです。
そこで思い出すのが、実業家のひろゆきさんが仰っていた、あの一言。
「現代社会は、頭の悪い人が損をするようにできている」
字面だけ見ると、ぐさりと胸に刺さるような、身も蓋もない言葉です。でも、悔しいけれど、これほど現代の本質を突いた言葉もないな、と私は思うのです。
ここで言う「頭の悪い」というのは、学校の成績が良いとか悪いとか、そういう話ではありません。「社会の仕組み(ルール)を知ろうとしないこと」、そして「思考停止していること」を指しているのだと、私は解釈しています。
私たちは資本主義という巨大なゲーム盤の上で生きています。このゲームには、「知っている人だけが得をする抜け道」や「知らない人から搾取するための落とし穴」が無数に存在します。
例えば、国が用意してくれている「新NISA」や「iDeCo」などの制度。あれは、国からのこんなメッセージだと思うのです。「もう昔みたいに、国が手取り足取り老後の面倒を見るのは難しいからね。その代わり、自分で資産を増やすための『非課税』という最強の武器をあげるよ。使うか使わないかは、あなた次第だけど」
そう、国は「武器」を配ってはくれますが、使い方は教えてくれても、無理やり手渡してはくれません。情報のアンテナを張り、「なんか難しそうだから」と敬遠せず、説明書を読み込んだ人だけが、その恩恵を受けられる。
逆に言えば、「難しそうだからパス」と言ってしまった瞬間、私たちは自ら「損をする側」の列に並んでいることになるのです。
……なんて偉そうなことを言っていますが、私も最初は、証券会社の口座開設ページに並ぶ専門用語の羅列を見て、そっとブラウザを閉じた経験があります(笑)。 「信託報酬? 目論見書? 異国の呪文かしら?」と。
でも、私には守るべきものがあります。これから育っていく子供たち。彼らの未来の選択肢を広げるためには、母親である私が、社会の荒波を乗りこなす航海士でなければなりません。「お母さん、知らなかったからお金ないの」なんて、口が裂けても言いたくないですからね。

お金の勉強をするということは、決してお金に執着することではありません。それは、自分と家族の自由を守るための「盾」を磨くこと。
「頭が悪い人が損をする」社会なら、私たちは賢く、しなやかに、そして少しのズル賢さ(ユーモア)を持って、得をする側……いえ、「納得して生きる側」に回ろうではありませんか。
そんな心構えで、現在もマイペースに勉強中です。
先日、書店でこのテーマに関する気になる書籍を購入したので、今週末は読書に励もうと思います。



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