健康、という言葉の響きには、どこか「我慢」や「手間」が張り付いているような気がしませんか?
我が家では毎日のように調整豆乳を消費しています。 ただ、スーパーに並ぶ調製豆乳の成分表を眺めるたび、添加物やお砂糖の文字に少しだけ眉をひそめてしまう自分がいました。 「身体にいいものを」と思いつつ、飲みやすさを優先された甘い液体を家族に注ぐ日々の小さな罪悪感。
そんな私の目に飛び込んできたのが、「豆乳メーカー」でした。
実は私、「時短家電オタク」かもしれないです。 時間は有限、私の手も二本だけ。ならば、文明の利器に頼らない手はありません。 以前からスープメーカーには目をつけていたのですが、今回出会ったのは「豆乳も、アーモンドミルクも、スープも作れる」という、まさに一台三役の優れもの。

特にアーモンドミルク。 手作りが別格に美味しいことは知っています。知ってはいますが、あの「水に浸して、粉砕して、布で漉して、絞って……」という工程を想像するだけで、私のやる気スイッチはオフになります。 「布で漉す」なんて、丁寧な暮らしの代名詞のような行為、平日の私にはエベレスト登頂よりハードルが高いのです。
けれど、このマシンなら材料を入れて待つだけ。 しかも、運命のいたずらか、大幅な値下げセール中。 私の指が「購入」ボタンを押すのに、1秒もかかりませんでした。
さて、我が家にやってきたこの相棒。 結論から申し上げますと、「買って正解、ただし多少の妥協は必要」といったところでしょうか。
まず、豆乳とアーモンドミルク。 ボタンひとつで完成したそれは、確かに香り高く、素材の命をそのまま頂いているような濃厚さがあります。 ただ、正直に言いましょう。「なめらか」という謳い文句ではありますが、市販品のようなシルキーさを求めると、少し驚くかもしれません。 喉越しに、微かな「ざらつき」を感じます。
もちろん、ここでさらしを使って丁寧に濾せば完璧なのでしょう。 でも、私はしません。 だって、その手間を省くために買ったのですから。 このざらつきは「食物繊維そのものだ」と脳内でポジティブに変換し、そのまま食しています。飲むというより、食べる豆乳。それもまた、一興です。

そして、予想以上に活躍しているのがスープ機能です。
野菜を適当に切って、水とコンソメを入れて、あとは放置。 これだけで、とろとろのポタージュが出来上がります。 忙殺されそうな夕暮れ時、キッチンに立つ気力すら危うい日に、この「ほったらかし調理」がどれほど私の心を救ってくれることか。
ただ、一つだけ注意点が。 野菜を丸ごと粉砕するため、素材の味がダイレクトに出ます。 大人はその滋味深さに「おお……」と唸るのですが、舌の敏感な子どもたちには「土の味がする」「リアルすぎる」などという意見をいただきます。少々「野菜の主張」が強すぎることもあるようです。
少しざらついていても、素材そのものの味がする。 そんな不格好だけれど温かい食事が、ボタンひとつで手に入る。
忙しい日々の中で、自分の身体や家族の健康を「あきらめない」ための選択肢として、この豆乳メーカーはなかなか良い仕事をしてくれそうです。
さて、明日の朝はどんなスープにしましょうか。 冷蔵庫の余り野菜たちが、出番を今か今かと待っている気がします。



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