はじめに:アナログ時計から「チタンの輝き」へ移行して1年
昨年夏、私は長年愛用してきた機械式のアナログ時計を外し、Apple Watch Series 10 のチタニウムモデルを購入しました。当時、私が求めたのは単なるガジェットではありませんでした。スーツの袖口から覗いても違和感のない「時計としての質感」と、生活を変える機能性です。結果として、その選択は大正解でした。チタンの重厚感と広視野角のOLED(有機EL)ディスプレイは、アナログ時計好きの心を満たしてくれています。
しかし、テクノロジーの世界は残酷なほど進化が早いです。2025年から2026年にかけて、Apple Watch Series 11、SE 3、そしてUltra 3が登場すると予測されています。特にSeries 11では「5G対応」や「バッテリー24時間化」など、Series 10ユーザーとしても無視できない進化が噂されています。
「今、Series 10を持っている人は買い替えるべきか?」 「これからApple Watchデビューするなら、安価なSE 3で十分か?」
この記事では、Series 10 チタンモデルを毎日愛用している私の視点から、次世代モデルのスペックを徹底的に分析し、あなたのライフスタイルに最適な1本を提案します。
第1章:Apple Watch Series 11 は「通信」と「時間」の革命になるか
まずは、次期フラッグシップモデルと目される「Series 11」について解説します。Series 10と比較して、最も大きな変化は「通信規格」と「バッテリー」にあります。
1. ついに到来する「5G」の衝撃
Series 10までのセルラーモデルは「4G LTE」でしたが、Series 11ではApple Watchとして初めて「5G」に対応する見込みです。 これは何を意味するのでしょうか?
今のSeries 10でもiPhoneなしで通話やLINEは可能です。しかし、5Gに対応することで通信速度が飛躍的に向上します。例えば、iPhoneを持たずにランニングに出かけた際、Apple Watch単体でYouTubeの高画質ストリーミング再生がスムーズに行えるようになる可能性があります。「時計で動画?」と思うかもしれませんが、ふとした待ち時間や、ジムでのワークアウト中にスマホを取り出さずにエンタメを楽しめるのは、未来を感じさせる体験です。ただし、5Gはバッテリー消費が激しいという懸念もあります。Series 11では電力効率が最適化されるはずですが、実使用でどこまで持つかは注目のポイントです。
2. バッテリー駆動時間が「18時間」から「24時間」へ
Series 10ユーザーの私が、唯一少し不満に感じているのがバッテリー持ちです。公称18時間は「1日」持ちますが、丸2日は持ちません。 しかし、Series 11ではバッテリー駆動時間が最大24時間(低電力モードではなく通常利用で)に延びると予測されています。
「たった6時間の差」と思うなかれ。この差は大きいです。例えば、朝7時に着けて翌朝の7時までバッテリーが持つようになれば、睡眠記録をとる際の安心感が段違いです。現在のSeries 10でも急速充電を使えば運用可能ですが、余裕があるに越したことはありません。
3. 価格は上昇傾向、予想は64,800円から
性能アップに伴い、価格もSeries 10と同等か、やや上昇する傾向にあります。予想価格は64,800円から。チタンモデルなどの上位素材を選べば、さらに価格は上がるでしょう。
第2章:コスパ最強? Apple Watch SE 3 の「落とし穴」を解説
次に、エントリーモデルとして人気の「SE」シリーズの最新作、SE 3についてです。 予想価格は37,800円からと非常に魅力的です。初めてスマートウォッチを持つ学生さんや、通知確認だけできれば良いという方には最適な選択肢に見えます。
しかし、「元アナログ時計ユーザー」として、私はSE 3を強くおすすめしません。 その理由は、スペック表の数字には表れない「体験の質」にあります。
1. 「常時表示ディスプレイ」がないストレス
Series 11や私のSeries 10には搭載されている「常時表示ディスプレイ」が、SE 3には非搭載となる見込みです。つまり、手首を下げている間、SE 3の画面は真っ暗なのです。アナログ時計から移行した私にとって、チラッと目をやった時に時間が確認できないのは「時計」として致命的でした。会議中や満員電車の中など、手首を大きく返せないシチュエーションは意外と多いものです。SE 3を選ぶ場合は、この点を許容できるかよく考える必要があります。
2. 「急速充電」非対応が招く充電不足
もう一つの決定的な違いが充電速度です。Series 11(およびSeries 10)は、わずか15分で約8時間分の充電が可能な急速充電に対応しています。これのおかげで、入浴中や朝の身支度の間に充電が完了します。 対してSE 3は急速充電に対応しておらず、満充電まで約1.5時間かかると予測されます。「寝ている間に充電すればいい」と思うかもしれませんが、そうすると「睡眠トラッキング」ができません。健康管理を重視するなら、急速充電機能は必須と言えます。
3. ヘルスケア機能の省略
SE 3では、心電図(ECG)や血中酸素ウェルネスといった高度なセンサーが省略されています。30代、40代と年齢を重ね、健康リスクが気になり始めた世代にとっては、数万円の差を惜しんでこれらの機能を削るのは得策ではないかもしれません。
第3章:冒険者のための「Ultra 3」という選択肢
最後に、最上位モデルのUltra 3です。 予想価格は129,800円。圧倒的な存在感です。
1. 驚異のバッテリー36時間
Ultra 3の最大の魅力は、なんといってもバッテリーです。通常利用で36時間、低電力モードなら72時間持つとされています。 これなら1泊2日のキャンプや出張でも、充電器を持ち歩く必要がありません。Series 10ユーザーの私から見ても、このバッテリー持ちは羨ましい限りです。
2. プロ仕様の耐久性
40mのダイビングに対応し、デュアル周波数GPSを搭載するなど、過酷な環境での使用を想定しています。 ただ、街中での利用がメインの私にとっては、サイズが大きく、スーツの袖に収まりにくいのが難点です。チタン素材の高級感は共通していますが、Series 10の洗練されたデザインとは方向性が異なります。
第4章:【結論】あなたにおすすめの1本はこれだ!
ここまでSeries 11、SE 3、Ultra 3を見てきましたが、結局どれを選べばいいのでしょうか?それぞれのモデルにおける「決定的な違い」を整理しました。
| 機能・特徴 | Series 11 | SE 3 | Ultra 3 |
| 価格(予想) | 64,800円〜 | 37,800円〜 | 129,800円〜 |
| 画面常時表示 | ◯ | × | ◯ |
| バッテリー | 24時間 | 18時間 | 36時間 |
| 急速充電 | ◯ (15分で8時間分) | × | ◯ |
| 通信 | 5G対応 | 4G LTE | 5G対応 |
| 素材 | アルミ/チタン等 | アルミ | チタン |
⌚️ケース1:私のような「アナログ時計からの移行組」なら
迷わず Series 11(または現行のSeries 10) をおすすめします。 理由は「常時表示ディスプレイ」と「素材の質感」です。時計としての美しさを保ちつつ、急速充電や5G(Series 11のみ)といった最新の利便性を享受できます。特にチタンモデルの満足度は非常に高いです。もし今、Series 10をお持ちなら、5Gがどうしても必要でない限り、無理にSeries 11へ買い替える必要はないでしょう。Series 10は既に完成された名機だからです。
⌚️ケース2:初めてのApple Watchで、コストを抑えたいなら
SE 3 が選択肢に入ります。 ただし、「画面が消えること」と「充電に時間がかかること」を許容できるか、購入前によく確認してください。LINEの通知確認やApple Pay(Suicaなど)の利用がメインであれば、SE 3でも十分な革命を体験できます。
⌚️ケース3:充電の煩わしさから解放されたいなら
Ultra 3 一択です。 「毎日充電する」というスマートウォッチ最大の弱点を克服しています。アウトドア派はもちろん、充電を忘れがちな多忙なビジネスパーソンにも、実はおすすめできるモデルです。
まとめ
2026年にかけて、Apple Watchのラインナップは「松(Ultra)・竹(Series)・梅(SE)」の住み分けがより明確になります。
私自身、アナログ時計からSeries 10のチタンモデルに変えてから、時間の使い方が変わりました。通知を手元でさばくことでスマホを見る時間が減り、睡眠記録によって体調管理への意識が高まりました。 Series 11の5G対応も魅力的ですが、大切なのは「自分の生活に何が必要か」を見極めることです。
この記事が、あなたの相棒選びの参考になれば幸いです。



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