砂漠化する午後と、救世主の「馬」の話。

美容と健康

冬ですね。 空気が澄んで星が綺麗に見えるのは結構なことですが、それと引き換えに私たちが失うものがあります。そう、「潤い」です。

今日は、私の顔面における「砂漠化現象」と、そこで出会った意外な救世主についてのお話です。

オフィスの加湿器は「祈り」に近い

皆さんの職場、乾燥していませんか。私の働くオフィスも例に漏れず、湿度計の数値が常に「砂漠」ゾーンを指しています。

もちろん、加湿器は置いてあるんです。でも、あのフロアに対して、あまりにもその蒸気は心許ない。「君、そこで頑張ってるの?」と声をかけたくなるほど健気ですが、物理法則には勝てません。もはやあれは、加湿というより「湿度が上がりますように」という我々の祈りの象徴として置かれている気がしてなりません。

朝、戦争のような時間配分でなんとか化粧水と乳液を叩き込み、「よし、まずまず」と思って家を出ます。しかし、午後3時。ふと鏡を見ると、そこにはファンデーションが地割れを起こし酷いことになっていることもしばしば。自分の姿を見てショックを受ける・・・

丁寧な保湿? 重ね付け? できればそうしたい。でも、現実はそんな優雅な時間を許してはくれません。夜は泥のように眠りたいし、朝は1分でも長く布団に包まれていたい。「時短」かつ「強力」。そんな虫のいい話、あるわけがないと諦めていました。

偏見を覆した「馬」との再会

そんなある日、ふと立ち寄った店頭で目が合いました。 「明色化粧品のリモイストクリーム リッチタイプ 馬油配合」です。

正直、第一印象は馬油という言葉に「懐かしいな」と共に、少しの警戒心がありました。昔、母に勧められて使った時の記憶。「ベタベタする」「独特のケモノっぽい匂い」。当時の私には効果があるのか否かも分かりませんでした。

ところが、この馬油クリーム。 私の知っているものとは違い、パッケージがやたらと可愛いのです。洗練されたデザインで、お値段もお手頃。

「まあ、このサイズと値段なら失敗しても踵(かかと)に塗ればいいか」 そんな軽い気持ちで、レジへ持っていきました。

期待を裏切る「サラサラ」の実力

結果から申し上げます。 ごめんなさい、私が間違っていました。

恐る恐る手に取ってみると、あの独特の匂いが……ない。 そして肌に乗せると、スッと馴染んで、嫌な油膜感が驚くほど残りません。「すごい・・・」と、一人洗面所で唸りました。

使い方は極めてズボラ流です。いつもの化粧水や乳液のあとに、プラスするだけ。工程を変えるわけでも、高い美容液を足すわけでもありません。ただ、最後に「馬の油膜」で蓋をするイメージです。「これだけでい」という安心感

これを朝晩のルーティンに加えてから、夕方の「顔面地割れ現象」が劇的に改善されました。オフィスという巨大な乾燥機の中にいても、薄いヴェールに守られているような安心感があります。

何より嬉しいのは、「丁寧な暮らしをしていないのに、丁寧なケアをしたような結果が出る」こと。私たちのように、日々何かに追われている人間にとって、これ以上の賛辞はありません。

「馬油なんて、昔のもの」なんて食わず嫌いをしていたかつての私に、このクリームを投げつけてやりたい気分です。もし、私と同じように「午後になると顔がパリパリする」という方がいらしたら、騙されたと思って、現代の「馬」の力を借りてみてはいかがでしょうか。

意外と、頼もしい相棒になってくれますよ。

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