物理的な重みと、心の軽やかさ

日常

師走の足音が聞こえてくると、どうしてこうも急に「何かを整えなければ」という強迫観念……いえ、清々しい使命感に駆られるのでしょうか。

今年の大掃除、私のターゲットは「紙」です。デジタル化が進んだ令和の世において、私たちの生活はもっと軽やかになるはずでした。しかし、現実はどうでしょう。油断するとテーブルの端で地層のように堆積していく書類たち。あれはきっと、夜中にこっそり増殖しているに違いありません。

小学校のお便りについてもほぼデジタル化してきてはいるものの、届く郵便などがまだあるため、完全なデジタル化と間ではいきません。どちらも共存しているという状況がかえって複雑に感じてしまう。。。ような気がしてなりません。

実は、我が家は今年の中盤に引っ越しを行なった経緯もあるため、今年の大掃除は長年蓄積した汚れを一掃するということまでは不要そうです。ただ、書類の整理は行わなくてはいけないなとずっと感じてはいました。そこで投入したのが、私の新たな戦友、キングジムの「ハードクリアーファイル」です。

「とりあえず」を卒業するためのハードな選択

これまで私は、とりあえず透明のクリアホルダーに差し込むという「応急処置」を繰り返してきました。しかし、それでは書類が自立せず、棚の中でぐにゃりと折れ曲がってしまいます。最初は良いのですが、それらが蓄積してくると、結局散らかっているように見えてしまうのです。

しかし、このハードクリアーファイルは、その名の通り表紙がしっかりとしていて、中身を「守っている」という安心感があります。各ポケットにマチもついているので、少々厚みのある書類の保管にも適しています。自分にしっくりくるファイル選びもなかなか大変ですよね。

  • 最近はWEB明細の会社も多いようですが、私の勤務先は紙媒体派です。これを丁寧にファイルに収める作業は、自分への「お疲れ様」という儀式に近いものがあります。来年に向けて、背筋を伸ばして整理することに決めました。
  • 子どもたちの習い事の請求書や契約書。これもまた、捨てられない紙の代表格です。
  • ふるさと納税や年金関係、ふるさと納税の通知書などなど、紙媒体で届く大事な書類は意外と多いものです。

デジタルとアナログの、心地よい境界線

もちろん、何でもかんでも取っておくわけではありません。スキャンしてデータ化できるものは、潔くクラウドの海へ放流します。

しかし、「すぐに手に取れる安心感」「後から振り返る楽しみ」は、やはりアナログに軍配が上がります。大切なのは、デジタルで効率化する部分と、紙として手元に残す部分のバランス。それは、効率だけでは割り切れない「暮らしの彩り」のようなものかもしれません。

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