「ハロウィンの熱量」と「昭和のお菓子」。ツインクルが繋ぐ、親子の美味しい時間。

日常

世間はすっかりオレンジと紫のカボチャ色に染まっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

明日はハロウィン、ですね。 正直に告白しますと、我が家におけるハロウィンの立ち位置は、非常に「低空飛行」です。 どうも私、このイベント特有の「ウェーイ!」というテンションに乗り切れない性分です。

私にとってのメインイベントは、あくまでクリスマスからお正月に流れるあの一週間。 あの年末特有の、街全体が浮き足立ちつつも厳かな空気に包まれる時間が、一年で最も愛おしく、細胞が活性化するのを感じます。 それに比べると、ハロウィンは「あら、もうそんな時期?」と横目で見送るのが恒例行事となっていました。

とはいえ、子どもを持つ母として、「完全スルー」というのは少々心が痛みます。 何もしないのも罪悪感があるけれど、気合を入れた仮装パーティーをするほどのエネルギーはない。 そんな私がひねり出した妥協案、それが「お菓子の詰め合わせ外交」です。

今回の目玉商品として白羽の矢を立てたのは、不二家の「チョコえんぴつ」。 最近、娘がこれにどハマりしているのです。

先日など、この可愛らしい文房具型のチョコレートを巡って、姉弟間で仁義なき戦いが勃発しました。 いえ、正確には娘が一方的に権利を主張して騒ぎ立てただけなのですが、あの時の鼓膜を揺さぶる絶叫といったら……。 我が家の平和を守るため、そして母の静寂な時間を確保するため、今回はこのチョコえんぴつを大量投入することに決めました。

しかし、探してみると意外と見つからないものです。 お菓子のまちおかをパトロールし、近隣のスーパーを練り歩き、ようやく確保したチョコえんぴつ。 その横で、私の視線を釘付けにしたものがありました。

明治の「ツインクル」。

「ああっ、懐かしい!」 思わず売り場で声を上げそうになりました。 夜空に瞬く星のような、あのアルミホイルに包まれた卵型のチョコレート。

不二家さんのチョコえんぴつやパラソルチョコが1954年生まれの大先輩であるのに対し、ツインクルは1980年代生まれ。 まさに私の子ども時代を彩った、キラキラとした記憶の欠片です。 当時は頻繁に買ってもらえたわけではありませんが、あの卵を振った時の「シャカシャカ」という音に、どれほど胸をときめかせたことか。

「これは、いけるかもしれない」 私の直感がそう囁きました。 チョコえんぴつという「確実な平和」に加え、ツインクルという「母の思い出」も添えてみることに。

結果は、大勝利でした。 娘に与えてみると、目を輝かせて「美味しい!」「可愛い!」「楽しい!」の三拍子揃った絶賛の嵐。 卵型のチョコを割ると、中から小さな金平糖やラムネが出てくる仕掛けは、令和の子どもたちにとっても魔法のように映るのかもしれません。

自分が幼い頃に胸を躍らせたものを、我が子が同じように楽しんでいる。 そして、「ママ、こんな可愛いの知ってるなんてすごい!」という、一種の尊敬(と、お菓子への感謝)の眼差しを向けられる。 数百円の駄菓子で、これほどの幸福感と、母親としての株上昇を味わえるとは。コストパフォーマンス最高です。

こうして、我が家のハロウィンは「懐かしの駄菓子パーティー」として、穏やかに、そして安上がりに幕を閉じようとしています。

派手な仮装もパーティーもないけれど、新旧のお菓子を囲んで「これ、ママも好きだったんだよ」なんて語らう夜も、悪くないものです。 どうか来年も、再来年も、ハロウィンは駄菓子で平和に済みますように。 そんなささやかな願いを込めて、今夜はツインクルを一つ、こっそり自分へのご褒美にしようと思います。

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