こんにちは、セツナコです。
「バルミューダって掃除機をやめたの?」――最近、このブログにもこの疑問で検索して来てくださる方がとても多いです。
先に結論をお伝えすると、バルミューダは2026年3月3日に、ホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner Lite」の生産終了を発表しました。2026年9月時点で、公式サイトの製品一覧に掃除機は載っていません。ただし、公式発表は「生産を終了する」という書き方で、「掃除機事業から撤退する」とは書かれていませんでした。
同じ日には、電気ケトル「MoonKettle」と炊飯器「BALMUDA The Gohan」の生産終了も発表されています。
このニュースをきっかけに「バルミューダってどんな歴史を歩んできた会社なんだろう?」と気になり、これまでのブランドの変遷を調べてみました。扇風機での大ブレイク、スマートフォン事業への参入と撤退、そして今の立て直しまで、その道のりは波乱万丈そのものでした。
この記事では、まず掃除機(クリーナー)の生産終了の事実を整理し、そのあとで「バルミューダの過去・現在・今後」を分かりやすくまとめます。
※この記事は情報の整理にAIツールを活用していますが、筆者の実体験をもとに人間が加筆・修正を行っています。
バルミューダは掃除機から撤退した?クリーナー生産終了の事実
まずは、いちばん気になる「掃除機」の話からです。
バルミューダは2020年11月にホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner」を発売し、2022年5月には軽くて使いやすくなった「BALMUDA The Cleaner Lite」を出していました。ホバー式とは、ヘッドが床の上をすべるように動き、前後左右どの方向にも動かせるタイプの掃除機のことです。
このうち「The Cleaner Lite」について、2026年3月3日に生産終了が発表されました。初代の「The Cleaner」も、すでに生産終了となっています。
生産終了した3製品と値下げ価格
2026年3月3日に生産終了が発表されたのは、次の3製品です。発表と同時に、公式オンラインストアと旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」で値下げされました。
| 製品 | 種類 | 値下げ前(税込) | 値下げ後(税込) |
|---|---|---|---|
| BALMUDA The Cleaner Lite | ホバー式クリーナー | 64,900円 | 45,430円 |
| MoonKettle | 温度調整機能つき電気ケトル | 27,500円 | 19,250円 |
| BALMUDA The Gohan | 電気炊飯器 | 49,500円 | 34,650円 |
出典:価格.comニュース(2026年3月3日)
どれも「現在販売している数量をもって生産終了」なので、在庫がなくなりしだい販売も終わります。MoonKettleは、2026年5月31日で販売終了と案内されていました。クリーナーと炊飯器の在庫状況は日々変わるので、購入を考えている方は公式オンラインストアで確認してみてください。
「撤退」と言える?公式発表の書き方
ここは誤解が広がりやすいところなので、公式の発表を確認してみました。
- 公式ニュースの書き方は「現在販売している数量をもって生産を終了する」でした。
- 「掃除機(クリーナー)事業から撤退する」という言い方は、公式発表には見当たりませんでした。
- 生産終了の理由がはっきり書かれていたのは、MoonKettle(電気用品安全法の改正への対応)だけです。クリーナーと炊飯器の理由は書かれていませんでした。
- 2026年9月時点の公式サイトの製品一覧は、キッチン・空調・照明・オーディオなどが中心で、掃除機はありません。
まとめると、「掃除機の新品は今後買えなくなるが、会社として“撤退”と宣言したわけではない」というのが正確なところです。ただ、ラインナップから掃除機が消えているのは事実なので、「実質的には撤退に近い」と受け取る人が多いのも自然だと思います。
持っている人のサポート・修理は続く
すでにバルミューダの掃除機を使っている方にとって、いちばん大事なのはここですよね。
公式発表では「製品のアフターサポートおよび修理対応は継続」とされています。すぐに修理が受けられなくなるわけではありません。ただし、バッテリーなどの部品や消耗品をいつまで扱うかは発表されていないので、心配な方は公式サポート(0120-686-717)に問い合わせておくと安心です。
私自身は、高級家電とご縁がないため、バルミューダの家電を一つも所持していません。しかし、友人宅で見かけたこともあったり、著名人が使っている動画を観たこともあるため、バルミューダのファンである富裕層はショックが大きいのでは?と感じました。
バルミューダの快進撃!扇風機とトースターが起こした革命
まずは、バルミューダがどのようにして「憧れの高級家電ブランド」という確固たる地位を築いたのか、その原点から振り返ってみましょう。
結論から言うと、彼らの成功の秘訣は「単なるスペックではなく、圧倒的な体験価値を売ったこと」にあります。
ニッチ市場から「3万円の扇風機」での大勝負
2003年に設立されたバルミューダは、当初はMac用の周辺機器などを作る、知る人ぞ知るニッチなメーカーでした。
(ちなみに私は全く存じ上げておりませんでした….)
そんな同社が一躍脚光を浴びたのが、2010年に発売した高級扇風機「GreenFan」です。当時の扇風機といえば、数千円で買えるのが当たり前の時代でした。しかし、バルミューダはそこに「3万円台」という超強気な価格で殴り込みをかけたのです。
(今でこそ、ダイソンや他のメーカーからも2〜3万円台の扇風機は発売されていますよね。当時は斬新だったのですね)
なぜそんなに高い扇風機が売れたのでしょうか?
- 独自の二重構造の羽根により、「自然界の窓を開けた時の涼しさ」を再現したからです。
- 長時間当たっても肌が疲労しないという、全く新しい体験価値を提供しました。
- モーターの微小な動作音(ジジジ音)という欠点がありながらも、圧倒的に優しい風と美しいデザインがそれを凌駕しました。
この成功により、「高くても、他にはない明確な体験価値と美しいデザインがあれば消費者は喜んで買う」というプレミアム家電の必勝パターンが証明されました。
(高級家電ブランドの確立ですね!)
トースターが確立した「体験価値」という魔法
扇風機で得た信頼を絶対的なものにしたのが、2015年に発売され大ヒットした「BALMUDA The Toaster」です。
(これこれ!!私も当時のことをよく覚えています!憧れました!もちろん買えませんでした….笑)
このトースターが画期的だったのは、「ワット数」や「加熱時間の短さ」をアピールするのではなく、「毎朝の朝食が劇的に豊かになる」というライフスタイルそのものを提案した点です。消費者は、パンを焼く機械に2万円以上払ったのではなく、「美味しいトーストを家族で食べる豊かな時間」にお金を払ったのです。
これを機に、電気ケトルや炊飯器などを次々と投入し、「バルミューダ製品でキッチンを統一したい」という熱狂的なファンを生み出し、まさに黄金期を迎えました。
(デザインもオシャレですからね!)
なぜ?大失敗に終わったスマートフォン事業の真実
家電市場で「無敵のブランド」となったバルミューダですが、2021年11月に満を持して参入したスマートフォン事業「BALMUDA Phone」では、痛恨の挫折を味わうことになります。
なぜ、家電での「魔法」はスマホで通用しなかったのでしょうか?
スマホ市場の壁と「価格とスペック」のミスマッチ
最大の失敗要因は、「価格と機能(スペック)の致命的なアンマッチ」でした。
- 約10万円強というハイエンド機並みの強気な価格設定で発売されました。
- しかし、頭脳にあたるSoC(Snapdragon 765)やカメラ画質などの基礎スペックは、数万円程度の格安スマホと同等以下でした。
- スマートフォンのスペックはベンチマークスコアで完全に数値化されるため、メディアやYouTuberによって残酷なまでに比較されてしまいました。
結果として、「中身は数万円のスマホなのに価格は10万円」という評価が瞬く間にSNSで拡散されてしまったのです。
家電の必勝法がスマホで通用しなかった理由
家電とスマホでは、「ユーザーと接する頻度と時間」が全く違いました。
トースターは1日のうち数分間の「美味しいパンが焼ける感動」があれば、残りの時間は美しいインテリアとして成立します。しかし、スマホは朝から晩まで絶え間なく操作するインフラです。
(なるほど!….と納得してしまいました。)
アプリの起動が遅い、バッテリーが持たないといった「基礎スペックの不足」は、毎秒のストレスとして消費者に襲いかかります。美しいデザインという加点要素だけでは、基本性能の低さという絶え間ない減点要素をカバーしきれなかったのです。
結局、2023年5月にわずか1世代でスマホ事業から完全撤退することとなり、ブランドイメージに大きな傷を残してしまいました。
ちなみに、BALMUDA Phoneの修理・サポートの受付と関連アプリのサービスは、2026年9月30日をもって終了すると発表されています。専用のケースや充電器などアクセサリの販売も同じ日に終わります。スマホ事業は、ここで名実ともに幕を下ろすことになりました。
どん底からの大改革!赤字決算と生産終了の背景
スマホ事業の失敗で傷を負ったバルミューダですが、その後も外部環境の悪化というさらなる試練に見舞われます。
インフレと消費低迷が直撃した厳しい業績
2026年2月に発表された2025年12月期の決算は、非常に厳しい結果でした。
- 売上高:約101億円(前期比約19%減)
- 営業損益:約8.7億円の赤字(前期は黒字)
- 最終損益:約16億円の赤字(前期は黒字)
主な理由として報じられているのは、次の点です。
- 国内の物価上昇で消費が冷え込み、高級家電の買い控えが起きたこと
- 生産終了を予定している製品の在庫の評価損などを、特別損失(約6.9億円)として一気に計上したこと
日本や韓国の売上が大きく落ちこむなか、北米の売上は約7.2億円と前期より約19%伸びていました。ただ、売上全体に占める割合は約7%にとどまり、全体を押し上げるほどではなかったようです。
※決算の数字は、バルミューダの決算短信(2026年2月10日)と、それを伝えた報道をもとにしています。2月の決算短信では、収益構造の改善を進めながら、借入枠を今後も使えるよう金融機関と協議していると説明されていました。
生産終了は「在庫の整理」とセットで進んだ
こうした状況のなかで発表されたのが、冒頭でも触れた2026年3月3日の生産終了です(対象はクリーナー・ケトル・炊飯器の3製品。詳しくは記事前半の表をご覧ください)。
決算では「生産終了予定の製品の在庫評価損」が特別損失として計上されていました。赤字決算と生産終了は、別々の話ではなく、製品の数を絞って売れ筋に集中するための整理として一緒に進んだと読み取れます(ここは私の読み取りで、会社がこう説明したわけではありません)。
なお、生産終了の理由として公式に書かれていたのは、MoonKettleの「電気用品安全法の改正への対応」だけでした。
(私の友人もバルミューダの炊飯器を持っていました。炊飯器も人気の商品でしたよね!ちなみに友人は富裕層です。笑)
普遍的なデザインへの原点回帰と堅実な販売戦略
最悪の危機を乗り越えたバルミューダは、過去の栄光から脱却し、2026年以降に向けて背水の陣とも言える次世代戦略を打ち出しています。
旗艦店限定の『キッチン製品引き取りキャンペーン』(2026年5月終了)
派手な新技術ではなく、地に足のついた販売施策も進めていました。
2026年2月2日〜5月11日には、旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」限定で「キッチン製品引き取りキャンペーン」が行われました。対象のキッチン製品を買うと、同じカテゴリの古い家電1点を無料で引き取ってもらえるという内容で、製造年代や壊れているかどうかは問われませんでした。
2015年ごろにトースターを買った初期のファンが買い替えを考える時期に合わせた施策だと思います。このキャンペーンはすでに終了しています。ただ、2025年には同じようなキャンペーンが終了後に旗艦店限定で延長されたこともあったので、気になる方は公式サイトのニュースをチェックしてみてください。
元Appleデザイナー率いる「LoveFrom」との協業
さらに見逃せないのが、元Appleの最高デザイン責任者(CDO)であるジョナサン・アイブ(ジョニー・アイブ)氏が率いるクリエイティブ集団「LoveFrom」との共同開発です。
- 2025年9月に、クラシックな航海用ランタンに着想を得たポータブルLEDランタン「Sailing Lantern」を発表しました。世界1,000台限定で、価格は税込550,000円です。
- 日本のほか、米国・欧州・韓国など10カ国以上で展開されています。2026年上期には、販売の約7割を海外が占めたと報じられました。
- iMacやiPhoneを手がけたデザイナーとのタッグは、スマホで傷ついたブランドのイメージを立て直すうえで大きな話題になりました。
正直、55万円のランタンは私には縁遠い世界です(笑)。それでも「長く使える美しい道具」というバルミューダの原点を象徴する取り組みだと感じました。
これらの改革を受けて、バルミューダは2026年12月期に、小幅ながら黒字転換(営業利益3,000万円)を見込んでいると発表しています。2026年8月の中間決算でも、この見通しは変えていません。
バルミューダの今後は?2026年秋の新製品と業績の見通し
「生産終了が続くと、バルミューダはもう新しいものを出さないの?」と心配になる方もいるかもしれません。公式ニュースを見ると、2026年も新製品や限定カラーの発表は続いています。
2026年に発表された新製品・限定カラー
- The Clock(パーソナルクロック):2026年3月18日に予約販売が始まり、4月中旬から出荷された置き時計です(税込59,400円)。7月28日には、睡眠習慣をサポートする新機能「ナイトルーティン」が追加されました。
- The Clock 特別カラー「シャンパンゴールド」:8月25日に発表され、税込61,600円で予約販売が始まり、9月4日から順次販売されています。
- BALMUDA The Pot 限定カラー「クローム」:9月10日に復刻が発表されました(税込24,200円から)。2019年に登場し、2020年10月に販売を終えていたカラーの再販です。
掃除機や炊飯器を終える一方で、ケトル(The Pot)やトースター、扇風機(GreenFan)、照明(The Lantern)などは販売が続いています。「なんでも作る」から「得意分野に絞る」方向へ移っている、というのが私の受け止めです。
なお「次にどんな新製品が出るか」は、公式発表以外に確かな情報はありません。予想記事を見かけても、正式発表を待つのが安心です。
「バルミューダは終わった?」への答え
検索すると「バルミューダ 終わった」という言葉も出てきます。調べた範囲で整理すると、次のとおりです。
- 2025年12月期は約16億円の最終赤字で、厳しい状況だったのは事実です。
- 2026年8月に発表された上期(1〜6月)の決算も、売上は前年より約16%減り、営業損益は約3.1億円の赤字でした。ただ、赤字の幅は前年の同じ時期より小さくなっています。
- 国内の売上が落ちこむ一方で、北米の売上は前年の同じ時期より約68%増えました。
- 2026年12月期は、通年で小幅な黒字転換を見込むという予想を変えていません。
- 新製品や限定カラーの発表も続いていて、会社が活動を止めているわけではありません。
「終わった」というより、スマホや掃除機など手を広げた分野を閉じて、立て直しの途中にある、というのが今の姿だと思います。国内が苦しいぶん、海外でどこまで伸ばせるかが、これからの注目点になりそうです。
まとめ|バルミューダは掃除機を終えて「キッチンと空調」で再起を図る
いかがでしたでしょうか?最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 掃除機:2026年3月3日に「The Cleaner Lite」の生産終了を発表。今の公式ラインナップに掃除機はありませんが、「撤退」とは明言されていません。持っている人のサポート・修理は続きます。
- 歴史:扇風機とトースターで「体験価値」を売り、高級家電ブランドを確立しました。
- スマホの失敗:価格とスペックが見合わず、1世代で撤退しました。サポートも2026年9月30日で終了します。
- 現在:2025年12月期は赤字でしたが、製品を絞り込み、2026年12月期は黒字転換を見込んでいます。
- 今後:The Clockなどの新製品やLoveFromとの協業、海外での販売拡大で、「長く使える美しい道具」への原点回帰を進めています。
一度はスマホでつまずき、業績不振にも苦しんだバルミューダですが、得意分野に絞って立て直そうとする姿勢には、これからも注目していきたいと思います。
生産終了となったクリーナーと炊飯器は、在庫がなくなりしだい新品では手に入らなくなります。気になっていた方は、公式サイトや各ECサイトの販売状況をチェックしてみてくださいね。
普段は愛用していない(できない)家電でも、歴史や背景を知るとなんだか愛着が湧くものです。高級家電ブランドを確立したバルミューダにも波瀾万丈な一面があったとは驚きました。今後、日常使いできるような便利でおしゃれな家電が発売された場合には、購入も検討してみようと思います。
皆さんは、バルミューダの家電で「これは使ってみたい」と思うものはありますか?よかったらコメントで教えてください。



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