「10万円を切るMacが出たって聞いたのに、見に行ったら12万円だったんだけど……?」
こんにちは、セツナコです。まず最初に、いちばん大事なことをお伝えします。
MacBook Neoは、もう10万円のMacではありません。2026年3月の発売時は99,800円でしたが、6月25日の価格改定で119,800円になりました。2万円の値上げです。
この記事は、その値上げを踏まえたうえで「それでもNeoを買う価値があるのか」を整理したものです。
先に立場を明かしておきます。私はMacBook Neoの実機を所有していません。普段使っているのは、メモリ8GBのMacBook Airです。ですのでこの記事は、Apple公式の仕様と各社レビューを突き合わせた調査と、「同じメモリ8GBのMacを毎日使っている人間」としての考察でできています。実機を触った感想として読まれると困るので、先に書いておきます。
価格・仕様はすべて2026年9月21日時点のものです。
まず前提:MacBook Neoの現在の価格
2026年6月25日、AppleはMacを中心に日本での価格を改定しました。MacBook Neoの現在価格はこうなっています。
- 256GBモデル(Touch IDなし):99,800円 → 119,800円
- 512GBモデル(Touch ID搭載):114,800円 → 137,800円
米国では599ドルから699ドルへの値上げでしたので、日本では製品値上げに円安分が上乗せされた形です。背景には、半導体メモリの供給不足や円安があると報じられています。
MacBook Neoの基本スペック
まず、確定している仕様を整理します。
- チップ:A18 Pro(6コアCPU/5コアGPU/16コアNeural Engine)
- メモリ:8GB(固定・増設不可)
- ストレージ:256GB または 512GB
- ディスプレイ:13インチ Liquid Retina(2,408×1,506・500ニト・10億色/sRGB、P3広色域・True Toneは非対応)
- 重さ:1.23kg(MacBook Air M5 13インチと同じ)
- バッテリー:36.5Wh/ビデオストリーミング最大16時間、ワイヤレスインターネット最大11時間
- ポート:USB-C(10Gb/s)×1、USB-C(480Mb/s)×1 、ヘッドフォンジャック(Thunderbolt非対応/外部ディスプレイは1台まで)
- カラー:シルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴの4色
A18 Proは、iPhone 16 Proに搭載されていたチップです。Apple初の「Aシリーズ搭載Mac」という点で、Macとしては異例のモデルになります。
なお、以前この記事では「iPhone向けの基準に届かなかったチップを再利用しているから安い」という業界の噂を紹介していました。これはAppleが公表している事実ではないため、訂正します。確認できるのは、NeoのA18 ProのGPUが5コアで、iPhone 16 Pro搭載版の6コアより1つ少ないという点までです。
性能については、Apple公式が「最新のIntel Core Ultra 5を搭載した売れ筋Windowsノートと比較して、ウェブブラウズなどの日常タスクが最大50パーセント高速、デバイス上のAI処理は最大3倍高速」と説明しています。
メモリ8GBで足りる? Airユーザーとして考えたこと
いちばん聞かれるのがここだと思います。「8GB固定って、今どき大丈夫なの?」
私の答えは「使い方によるけれど、多くの人は足ります」です。これは仕様表からの推測ではなく、自分のMacBook Airがまさにメモリ8GBだからです。
子どもたちが寝静まった夜、温かいジャスミン茶を飲みながらブログを書く。資格勉強のために重いPDF資料とExcelを何枚も開いて調べものをする。私の使い方はこのあたりですが、もたついたりフリーズしたりした記憶はありません。macOSはメモリが足りなくなるとSSDを一時的な作業場所として使う仕組みを持っていて、それがかなり優秀に働いてくれます。
ただし、これは「私の使い方なら足りる」という話です。動画編集を常用する方、写真を何百枚も同時に現像する方、重いゲームをする方には当てはまりません。そして8GBはあとから増やせません。買ったあとで足りないと気づいても打つ手がないので、そこだけは慎重に考えてください。
買う前に知っておきたい「4つの引き算」
この価格を実現するために、いくつかの機能が意図的に削られています。スペック表の上のほうだけ見て買うと確実に後悔するので、ここは丁寧に確認してください。
1. USB-Cポートの片方が旧規格、しかもThunderbolt非対応
2つあるUSB-Cポートのうち、高速通信(10Gb/s)に対応しているのは1つだけです。もう1つは480Mb/sのUSB 2.0相当に制限されています。
外付けSSDを2台つないで大容量のデータを行き来させる、といった使い方には向きません。遅いほうのポートは充電ケーブルやマウスのレシーバー専用と割り切るのが現実的です。
また、2つのポートはどちらもThunderboltに対応していません。外部ディスプレイも4K/60Hzの1台までです。デュアルモニターで作業したい方は注意してください。
2. キーボードバックライトなし・トラックパッドは機械式
暗い場所でのタイピングを助けるキーボードバックライトは搭載されていません。またトラックパッドは、長年MacBookで採用されてきた感圧式ではなく、物理的に押し込む機械式になっています。
各社のレビューを見る限り、機械式トラックパッド自体の操作感は悪くないという評価が多いようです。ただ、バックライトなしは夜に作業する人にとって地味に効いてきます。私は子どもが寝たあとに暗い部屋で書くことが多いので、ここは正直マイナスに感じます。
3. 256GBモデルにはTouch IDがない
ここが一番の落とし穴だと思っています。指紋認証(Touch ID)が付くのは512GBモデルだけで、119,800円の256GBモデルは毎回パスワードを手入力することになります。
1日に何度もフタを開け閉めする使い方なら、これは想像以上にストレスです。Touch IDが欲しいなら512GBモデル一択ですが、そちらは137,800円。価格差は18,000円です。
4. 画面はsRGB止まり、True Toneもなし
Neoのディスプレイの色域はsRGBまでで、MacBook AirやProが対応しているP3広色域には対応していません。周囲の明るさに合わせて色温度を自動で調整する「True Tone」も搭載されていません。海外の主要レビューでも、Airとの違いとして同じ点が挙げられています。
とはいえ、ウェブ上の画像や文書の多くはsRGB前提で作られています。ブログ執筆やExcel作業で困ることはまずないと思います。気にしたほうがいいのは、写真の色を厳密に扱いたい方くらいです。
値上げ後の現実解:整備済製品という選択肢
ここが今回いちばんお伝えしたい部分です。値上げ後、Apple公式の「整備済製品」ページにはMacBook Neoも並んでいます。
整備済製品は、初期不良などで返品された製品をAppleが再整備・検査して販売しているもので、1年間のハードウェア保証が付き、AppleCare+にも加入できます。2026年9月時点で確認できた価格はこちらです。
- 256GB(Touch IDなし):102,800円(新品119,800円/約17,000円安い)
- 512GB(Touch ID搭載):116,800円(新品137,800円/約21,000円安い)
注目してほしいのは512GBのほうです。116,800円は、値上げ前の新品価格(114,800円)とほぼ同じ水準。つまり「Touch ID付きのNeoを、3月の価格で買える」ということになります。
Neoを狙うなら、今はApple公式の整備済製品が本命だと思います。ただ在庫が薄く、色も選べないので、こまめにページをチェックしてみてください。
待てない方や色を選びたい方は、新品か、Amazonの「整備済み品」も選択肢になります。ただしAmazonの整備済み品はApple公式の整備済製品とは別物で、販売元も保証条件も異なります。購入前に保証内容を必ず確認してください。
こんな人は、Neoを買わなくていい
おすすめばかり書いても役に立たないので、見送ったほうがいい条件も書きます。
- 動画編集や重いゲームをする方:メモリ8GB固定・GPU5コアでは力不足です。素直にAirかProを検討してください
- 写真の色にこだわる方:P3広色域に対応していないので(上記4)、Airのほうが安心です
- 外付けSSDを複数つなぐ方:USB 2.0ポートの制約が確実に効いてきます
- 暗い部屋で長時間タイピングする方:バックライトなしは慣れでカバーしきれないことがあります
- すでにM1以降のMacをお持ちの方:値上げ後の価格を出して買い替える性能差はありません
- 「10万円を切っているから」という理由で検討していた方:その理由はもうなくなりました。一度、目的から考え直したほうがいいと思います
まとめ:Neoは「整備済で買うMac入門機」になった
値上げを踏まえた私の結論はこうです。
- 新品119,800円の256GBモデル:Touch IDがないので、正直あまりおすすめしません
- 整備済102,800円の256GBモデル:とにかく安くMacを始めたい人向け。コスパは今でも強い
- 整備済116,800円の512GB+Touch ID:バランスが一番良い。個人的にはこれを推します
- 新品137,800円の512GBモデル:整備済の在庫がない時の選択肢
「17年ぶりの10万円切り」という衝撃はもうありません。でも、一日持つバッテリーとmacOSが動く一台が10万円台前半で手に入るという事実は、今も十分に価値があると思います。
Air・Proとの比較で迷っている方は、3モデルを並べた記事も用意しています。あわせてどうぞ。

※この記事は情報の整理にAIツールを活用していますが、筆者の実体験をもとに人間が加筆・修正を行っています。筆者はMacBook Neoの実機を所有しておらず、メモリ8GBのMacBook Airを使用する立場から執筆しています。価格・仕様は2026年9月21日時点のものです。



コメント